2019年11月12日火曜日

船の値段が気になる?

船の値段が気になる人が居る。

「幾らで買った?」とかただただ聞きたい人と、「高い安い、幾らなら適正」と判断する人と。

前者は「自分もいつかは欲しいな」的な人が大半、後者は「相場師」的な人か。

確かに、ZONEとしての価格帯は存在する。

しかし状態や装備で変わってくる。

新艇で2000万という船がある場合、例えばマストファーラーにするだけで百の桁で数字が跳ね上がる。

メーカーで作られた状態にドジャーやオーニング、電子機器をここぞとばかりに導入すれば普通車1台分ぐらいの追加費用が発生する。

中古艇でもGPSやレーダー・無線などの装備のあるなし、またその装備の新旧でも変わってくる。

あと、同じ長さでもメーカーやモデルの違いで価格も大きく変わる。

バリバリのレーサーで内装なんて殆どない船と家具職人が作ったかのような内装の船でも大きく値段は変わる。

値段の高い安いだけで話をすると本末転倒、レーサーに豪華家具は要らないし、

キャビンライフを過ごす人にレーサーの様な白い内装は物足りない以前の問題。

なので「A社の船なら1500万で買えるのに。B社の船を2500万で買うのはちょっと・・・」というのは

的外れな話なのです。

フェラーリに乗りたい人に、極楽なリムジンを勧めても要らないというだろう。

その逆も然り。

勿論、金持ちは二つとも持つんだけど(笑)

究極的にもっと言えば、フェラーリに乗りたい人にポルシェを勧めても無駄って事。

300km近い速度がどちらも出せても、フェラーリに乗りたい人は乗る。

ポルシェなら2000万円で買えるよって言われても3000万でフェラーリを買うんだ。

ちなみに、従兄弟が一時期海外でプレジャーボート作って日本に輸入していた時期があったので、

「幾らするんだ?」と聞いた事がある。

その答は「下は3000万、上は青天井」だった。

「一番安いエンジンに一番安い内装なら3000万だ。高くしろと言われたら幾らでも高く出来る。3億にしてくれって言われたら、ステアリングにダイヤモンドでも埋めるよ」ってね

エンジン・内装・装備で値段が簡単に変わるのがクルーザー。

という事で、適正な値段は「自分が乗りたい船に出せる金額」だと思います。

もう一個言えば、せっかくの休みの日に金の話ばかりしてちゃ勿体ない。


*1年ぐらい前に書いて公開しなかったが、何となく出したくなったので公開しました






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