2018年9月28日金曜日

2GMエンジン分解整備(準備編)

今年の冬は2GMのエンジン整備を目論む。
前の船の時も一度エンジンをバラしている。
型式はヤンマー1GM。
今度は2GM20、とは言え気筒数が多いだけで手順は同じ。
古いファイルに分解手順を記事にしてあったので、掘り起こしてみる

Ⅰ 整備前準備
必要工具を揃える。
・ボックスレンチ(819までの標準サイズ)
・メガネレンチ(同上・モンキーレンチで代用可)
・ラジオペンチ
・トルクレンチ(30100N/mが測定できる物)
・バルブスプリングコンプレッサー(安いバイク用で可)*1
・歯ブラシまたは真鍮ブラシ
・タコ棒 *2
・バルブコンパウンド *2
・グリス(少々)
・キャブレタークリーナー
(ヤマルーブ泡タイプがお勧め、ピストンヘッドのカーボン取り)
・ウエス
CRC556

*1 ヤフオクで入手。480円+送料900円でした。
*2 バルブの擦り合わせをしない時は要りません


必要部品を揃える
・パッキン・ガスケット類(銅・紙/鉄複合品は消耗品として交換します)
・バルブステムシール
・燃料フィルター *4
・防蝕亜鉛 *4
・サーモスタット *4
・エンジンオイル

*4 消耗品ですが、定期点検交換された場合は不要
交換部品番号は別頁部品表を参照


Ⅱ 分解
 1 バッテリーから端子を外す(セルが廻らない様に)
 2 海水・燃料を止める
 3 エンジンオイルを抜く
   1GMはドレンがあるので、下抜き推奨。オイルストレーナーも清掃する
  4  エンジン内の海水を抜く。
   インペラケースの上ホースとミキシングエルボのホースを外せば抜けます。

5 シリンダヘッド廻りの装着品を外す
 a オルタネーター調整ネジを緩め、Vベルトを外す
b オルタネーター取り付けネジ(サーモスタット横2本)を外す
c 燃料パイプ(噴射ノズルへ行くパイプ・サーモスタット前通過パイプ)
d サーモスタットカバーを外す
e 右側面へ移り、噴射ノズルを外す(ナット2つ)
d 温度センサーの配線を外し、温度センサーを外す
e 背面のエアクリーナを開放し、内側のネジ2つを外す
f エアクリーナーの後ろのオイルパイプを外す
g 左側面に移り、ミキシングエルボを外す
h 燃料フィルターブラケットを外す

以上で、ヘッド廻りの装着品は全てです。


ってここまでしか書いてなかった。
あとはヘッド止めてるネジを緩めてヘッドを抜いて、
タペット外し、バルブ分解、洗浄の後擦り合わせして再組み立て。
2GMは排気ポートの肉が薄くてオイルラインと通通になってしまう事があるので、
確認の上、場合によっては耐熱金属パテで肉盛りしておきたい。
一番良いのは、スリーブ作って挿入する事なんだけど、
生憎旋盤もフライスも持っていない。
バルブステムシールはペンチで引く抜き、入れる時は押し込むだけ。
 たしか、スズキの軽と同じサイズだったような記憶がある(純正の1/5位の値段だった)


あ、あと2GMの弱点の冷却水回路の分岐の塩が固まってるところの清掃、
これはホンマに弱点やとおもう。

組立は逆手順、終わったらタペット調整して完了。

もう5年ぐらい前の話なので思い出しながらやってみる。




2 件のコメント:

yojimaru さんのコメント...

これもやらなあかんわ。工具揃えるところから始めよう。

woz さんのコメント...

特殊な工具はお貸しますから特に揃えなくても良いです。
トルクレンチやスプリングコンプレッサーなど普段使いませんし。
タコ棒も実は要りません。
ヤンマーのバルブはマイナスドライバーでバルブすり合わせ出来ます。
叩き擦りの際、ちょっとだけコツが入ります、軽くバルブステムを押しながらドライバーを片手で回す的な。