2020年7月3日金曜日

AIS(自動船舶識別装置)について

今日のオケラネットで気になることがあったので、ちょっと書いておきます。

AISの原理は、位置情報・方位・速度などをGPSより取得し、特定周波数(CH87B・CH88B)にて送信します。

これを受信することにより、船舶の接近を感知し警報を鳴らしたり呼び出したりします。

最近では、PCやスマホで地図上に一括表示するサイトやアプリがありますが、

それらは「海岸局」(陸上局)が受信した電波をデータ化しサーバーに送信し、

地図上にプロットし表示しているものです。。

故に、海岸から一定の距離が離れてしまうと電波が届かずサーバーに情報が行かない。

なのに、太平洋上等に船舶がプロットされる。

通常のAISの電波はVHFですから電離層を突き破り、宇宙へ届きます。

なので、アメリカのORBCOMM社をはじめ数社が衛星を打ち上げ、

宇宙で電波を拾い上げ、地上に送り返しサーバーに収納してプロットし、

船舶会社等へ有料配信しています。

有名なマリントラフィックというアプリを見ると、洋上に船舶のマークが見えますが

タップ・クリックすると「satellite」と出ます。



と、いうことで有料契約していないと衛星が拾った電波は見られません。

もう一点、プレジャーに搭載のclassB-AISの場合、電波の出力が2wと弱いため

本船の12.5wに負けて衛星に届かないこともあります。

とはいえ、3分以内に1回は送信しますし、衛星との位置関係により強く届くこともあり、

衛星に拾われ、地図にプロットされたデータがサイトから出てくる事もあります。


プレジャーですが、衛星が拾います。

小笠原に向かっていた長兄の船も別途送られてきた衛星メールの位置情報と

サテライトAISのポジションが合致しておりました。


まとめ

ということで、基本的にPCやスマホで見ているのは海岸局の受信データ。

サーバーの遅延で表示が遅れたり、漏れたり、海岸局が無ければ受信すらしない。

洋上のデータは衛星が拾ったもの、しかし見るには結構な金額が必要。

そこでおススメはGARMINのin reach mini

本当に便利ですよ、月額料金も安いし。

それらはまた今度説明します。



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