2021年10月28日木曜日

専用工具を作ってみた

 ヨットとは全く関係のない本業のお話。



メガホン形状(650/120/D400)の中を動くノズルの先端部品(チップ)を外そうにも工具が入らない。

一旦、ノズル全部を外してからチップだけ外すか、メガホンの細い側の金型を外すと

ノズル先端を前進させられるのでその状態で外すか。

共に脱着に1時間を要する作業となります。

メーカーがあと10センチ可動範囲を大きく設計してくれたらよかったのですが。

メーカー「それは純正じゃないんで。うちの純正なら問題ないはずです」と。

そりゃそうだ。

で!

無かったら作ったらええやん?

まず30のメガネレンチを切ります。

これでメガホンの中に工具が入ります。

でも叩けない。

叩けないなら、横に出っ張り付けたらええやん?

廃金属箱に丁度の鉄ブロックがあったので溶接。

チップのネジ部厚みが浅く、レンチの口もテーパーだったので削る。

そうすれば有効当たり面が増えてピッタリ。

フィット感抜群のKTCとかTONEの工具買えばいいのだけど、ここは機械付属工具で(笑)

だって同じのが何本もあるし使いどころのない30だし。

これが24だったら「ジンク開けようかね?」と使うんだけどw

さてさて、使い勝手は・・・

5分でチップ外しが出来たよ。

原価ほぼ0円で、50分の短縮。

1回1000円ぐらい儲かるので、1年で3万円ぐらいは儲かりそうだ!

何でもは作れませんが、作れそうなものは作れます!

2021年10月25日月曜日

ティラークラッチの整備

 ゆうこうマリンで取り扱いのあるティラークラッチの動作がおかしくなったので整備。

とても便利で、ちょっと近場を走るだけならオーパイよりも手軽。

昨日、泉大津まで遊びに行った帰りにロックが勝手に入る事に気がつかず。。。

舵切ったらロープ表皮が捲れて、ロックが効かなくなった。

洋上でセーリングしながら修理。

舵を縛って、ロープを通し直すだけですが。。。

通しても勝手にロックが入るのでロックレバーを固定。

オーパイ使用中だとオーパイが効かなくなるので早く直さないと。


外したが、内部のバネ等が折れている感じじゃない。

どうもゴミが噛んで、ロック位置まで上がっていなようだ。

吹いてみると粉が出てくる。

摩耗したロープのカスが入っているのかな?

クリーナーを吹いてみると、紫色の粉が出る。

うん、ロープのカスだわ。

トントンと叩いたり、レバーを動かしながら、つついてみると。。。


出るわ出るわ。

どんだけ~ってな位、ロープカスが出てくる。

レバーを下向けでカチカチしながら上から息を吹くと、ゴミが顔を出すので

取り付け穴を上手く利用して押しだす。

何度もやっているとレバーが「カチン」とロックする。

そう!この感覚、新品の時の感じだわ。


大量に出たごみ。。。

これでまた暫くは有能な船長代理として頑張ってくれる事でしょう。


本当はウインチ整備だったけど、それは次回に。






2021年10月5日火曜日

これは良い動画

 先ずはご覧ください。



ホンダのディーゼルです!

珍しいよね。

この動画、燃料ポンプの分解修理動画です。

見れば分かりますが、かなりの部品点数にラックの位置決め等色々大変です。

なのでいつも言います。

「ここだけは触ったらアカン、噴射ノズルは分解しても、噴射ポンプはアカン!」って。

プロは触れるんだろうけど、「ちょっとやってみっか」でやる事じゃない。

昔、1GMのエンジンがかからないと相談を受けた事がある。

圧縮やノズルのチェックまで済んだのに掛らないと。

燃ポン触ってませんか?って聞いても触っていないというが・・・

何度か話していると、「プランジャー部分を分解した」と。

それ燃ポンです!

「多分元に戻ったはずだけど」と言われたが、僕にはどうしようもないのでエンジン屋へ行ってと言った。

で、直った訳ですが。

素人が触っちゃいけないのが燃ポン(プランジャー)

新品買ってきて入れ替えなら若干タイミングがずれる程度で収まるかもだけど、

ばらしたら元に戻すのは完全な知識と技能が必要。

なので、ヤンマーも「分解したら保証外」のシール貼ってる訳で。

ちなみにヤンマーの場合、下のパッキンが調整シムを兼ねているので緩めたり締めると

それだけでタイミングが狂うかも?

皆に「絶対アカンで!」と言ってる理由なんですわ。


ここバラして相談に来られてもお手上げですわ。






2021年10月4日月曜日

弘法は筆を選ばず、工員は工具を選ぶ。

 お久しぶりです。

先週の土曜、午後から港へ。

長兄が「ジンク交換するのにジンクが無い!」というので、お渡しに。

チャートテーブルの上に置いてあったんですけどね(笑)

で、作業を見てたらネジが緩まないと。。。

工具見たら「ト○スコ」の刻印。

ん~悪くは無いけど、やっぱりKTCやTONEに比べると精度がなぁ。

昔、商社勤めのころ某建機メーカーに出入りしてたんだけど、そこの職長が

「ナンボ安くても甘い工具は後で高くつく、ええのん持ってきてくれ」と言われ

KTCやTONEを納めていた。

半年もしたら「甘くないか見てくれ」と。

レンチ類の測定をし、甘かったら報告。

「甘いですね」と言えば「100本持ってきてくれ」ってな感じでした。

そんな訳で、「工員は工具を選ぶ」と言う風にいつも本業でも言ってます。


で、舐めかけたジンク用のキャップにKTCのメガネを掛ける。

ト○スコのメガネだとガタガタ言ってたのに、KTCだとまだきつい。

というか舐めたカエリ分が入らない。

工具には悪いけど、コンコンと軽く叩いたら根元まで入ったのでグッと力を掛ける。

グイッグイッとネジは緩む。

はい、あとは何で回してもええよ。

取り合えず今回はそのままジンクキャップ使うので、水が漏れない程度、締めすぎ注意!

って感じで作業終了。

来年の交換時にはキャップも交換ですね、1500円!


ドライバーやレンチ類は必ずそのサイズに合ったものを

良い精度のものを使いましょう!