2019年5月1日水曜日

ヨットと無線とAIS

プレジャーボート・ヨットに搭載する無線と言えば国際VHFが有効。

これは海保や本船もワッチしているので、3級海上特殊の免許を取れば簡単に使えます。

次にアマチュア無線。

アマチュア無線にはロールコールと言って、定時に連絡し合うネットワークがあります。

有名なヨット向けロールコールに「オケラネット」「どんたくネット」があります。

共に周波数は21.437MHz、時間はオケラがJST1220、どんたくがJST1630です。(JST:日本標準時間)

ロングや近海付近を航行するなら是非とも積みたい装備。

アンテナがややこしそうですが、今はATU(オートマチックアンテナチューナー)ってのがあり、

任意長のワイヤーに電波を乗せてくれます。

なので難しい事は考えなくても大丈夫。

4mぐらいのグラスロッドに電線を粗く巻いて、あとは無線機とATUを繋ぐだけ。

小笠原に行ってる長兄も同じシステムで毎日元気な声を届けてくれています。

サポート局が大きな指向性アンテナ上げているので日本中から見られている(聞かれている)という感じ。


あと、AISね。

このAISについて、やはり何度となく聞かれる事があるので再掲。

AISは基本的に「船舶間」のやり取りで衝突回避します。

お互いに速力・方位・位置を送信し、受信することで相手の位置を知ります。

webにはmarinetrafficfindshipというサイトがあります。

これらは、船舶から出されるAIS信号を【陸上局】が受信し、サーバーに位置情報を集約し、それをマップにプロットしています。

なので、陸上局が電波を受信出来なければプロット出来ません。

長兄が潮岬から離れるとその辺りの受信局へ電波が届かなくなり、AISのwebマップには現れません。

「消えた!」「大丈夫か!」という声を聞きましたが、原因はそう言う事です。

webは基本的に受信出来たら載るという事です。

大海原でもAIS出し続けていれば、本船がエリア内に入ると警報が鳴ります。

逆に相手も警報がなり、互いに注意し衝突を避ける訳です。

尚、大型船につきましては、marinetrafficを見れば分かりますが、satelliteという文字が見えます。


これはAIS用衛星が受信し、マップサーバーにデータを送り表示しています。

流石にclassBのAISでは届かない・・・

というかアンテナが垂直アンテナで地上を沿うように電波が出ているので衛星まで届かない。

八木アンテナでも使って衛星のポジションに向ければ受信してくれるかもしれませんが・・・

一応、サテライトAIS専用周波数と、既存の周波数を受信する衛星が上がっています。

しかしながらプレジャーに搭載するAISはclassBの出力が弱いタイプで、サテライト専用周波数には電波が出せないので、実現するのは無理っぽいね。

というか、そんなアンテナを繋ぐと技適の問題もあったりします。

尚、僕の船にもAISを搭載していますが、搭載後本船に警笛鳴らされる事はずいぶんと減りました。

中途半端な300t未満の船に鳴らされた事は有りますけどね(笑)

1 件のコメント:

yojimaru さんのコメント...

AIS有効でした。
警告音を止める作業が入るので,ハッチ直ぐ側のアームに取り付けているのでよかったです。
プロッターとレーダーモニターはチャートテーブルに移動させました。