2024年6月19日水曜日

最近よく聞くトラブル

画像は使いまわしですw

ヤンマーのGM系で色々聞くのが
  • カーボン噛み
  • シリンダ内水混じり
  • 排水に油が混じる
カーボン噛みは今回の整備でやった感じ。

今現在、港の中の艇が同症状ぽい。

去年だったかは排気ポートに穴が開いてエンジンオイルが噴き出す。

2GMの特有の症状ですが、長兄のヘッドではポートは綺麗だった。

前に書いたかどうだか忘れたけど、ミキシングエルボが腐食すると海水がシリンダ側に

逆流してそれが腐食の原因になる。

どんどん腐食が進み、肉が薄くなり最後はポロっと穴が開く。

長兄のエンジンは綺麗だった。

しっかりと燃料を油水分離させ、湿気が溜まらないように熱を入れている。

車の性能維持でたまにエンジン駆けるってのが有るけど、エンジン内部の水分が蒸発するには

100度越えないと駄目らしい。

なので、暖機程度ではなくある程度しっかりと回した方がエンジンに優しいと。

あと、水混じり。

ジンク管理と定期的なヘッドパッキン交換かな。

ヘッドパッキンからの漏れ→気筒間が腐食し圧縮漏れ→ヘッド交換って船を知っている。

ヘッド側なら修繕出来たのに廃棄したとか・・・勿体ないなぁ

もう一つ、自動車系動画見ていて「ああ、これが原因かもなぁ」ってのが有ったが

それはここでは書けないなぁ、色々あって。

という事で、次は自分の船のヘッドパッキン交換とバルブすり合わせ!

涼しくなる秋の話~

 

2024年6月17日月曜日

ケミカルのお話

 自分で整備したいと思う人用の記事

今回の整備で「絶対にお勧めしたい」ケミカルがこちら

ヤマルーブ スーパーキャブレタークリーナー 500



泡タイプで使いやすく、かけるだけで見る見るうちにカーボンが溶けだす

原付イジリから始まった自分の発動機(エンジン)人生、略してジンセイの中で最強です。

最強過ぎて臭いや成分で若干ハイになる気もしますので、換気だけはしっかりと。

軽いカーボン噛みなら分解せずに、排気ポート・吸気ポートを閉じて、中に噴射したら

バルブ噛みしたカーボン溶かすだろ!って勢い。

実際、バイクに吸わせてカーボン噛み解消しているyoutube動画もある。

GM系の場合1GM以外は多気筒なので色々大変だとは思うが・・・

圧縮上死点でどこに逃がすか?

噴射ノズルだけど、アンチチャンバあるからお掃除大変!

まぁ、分解清掃時にどうぞって感じかな。


次は



こちらは燃料添加剤

この性能はyoutube等にかなり上がっています。

勿論、これ以上に性能の良い物もあるようですが、値段や国内メーカーという事でイチオシ。

自分のエンジンにも何度か入れています。

ガソリン・軽油併用出来るのが良い。

但し、あまりに古いエンジン・メンテナンスしていないエンジンに入れると、

ボロっと剥がれてそれが噛んでしまって不調って話もあるんでお気をつけて。


2GM圧縮漏れ修理記録

 この記事は備忘録であり、そろそろメンテナンスが必要なヤンマーのGMシリーズに

乗られている方への「こういう事するのね」「出来るかな」「やってみるか」と

奮起してもらえるかも知れない記事。

尚、この修理画像は長兄のブログ(ココ)にてお楽しみください。

こちらでは文字での解説です。


では早速

エンジンは2GM、艇種はY30Cです

エンジンルームの狭い事だけが気がかり。

実際、ボンネットとシリンダヘッド(以下ヘッド)を外すのだが、内張りのスポンジが

ボロボロっと剥がれてしまうのを覚悟してほしい。

それが嫌なら、薄いプラ板でもタッピングで止めて。

さて、分解は補器類を外してくれていたので、ヘッドが降りる迄1時間ぐらい。

  • ボンネットを外す
  • 燃料パイプ・オイルパイプ外す
  • 噴射ノズル外す
  • バルブロッカーを止めているネジを2つ外しロッカーを引き上げる
  • ロッドを抜く
  • ヘッドのネジ8本緩め、ヘッドを持ちあげて外す
オイルパイプはヘッド裏側、ジンクの横に1本入っています。

ここで見つかった問題点

  • ロッカーアーム全体を支えるボルトが緩んでいた
  • スタッドボルト1本とヘッドの補助ネジ2本が緩んでいた

大体の原因は分かっています。(後述)

外したヘッドを洗浄。

ここで見つかった不具合

  • 吸気ポート内にカーボン(1番)
  • 吸排気ポートシート面に肌荒れ(1・2番共に。特に1番)
これで原因が定まる。

カーボン噛みによる圧縮抜け

圧縮抜けするも高回転では着火するまでは一応の圧縮になり何とか発火する為、白煙が止まりエンジンが回る。しかしながら、低速になるともたついたり失火して止まってしまう。クランクさせ、ピストン高さを確認するも異常無し、この時にピストン高さが正常でない場合、ピストンとクランクを繋ぐコンロッドの曲がりorカムシャフト異常、降ろして反転させてオイルパン外して全バラシとなる。

  • バルブコンプレッサーでコッターを抜く
  • バルブを抜く
  • バルブステムシールを外す
  • ヘッドを油洗する(パーツクリーナーやキャブクリーナー併用しカーボン除去)
  • バルブのカーボンを落としておく *めっちゃ付いていました
この後、中目→細目のコンパウンドを使い、バルブの当たりを付ける。

最初、ザリザリした音がしますが、回しながらたまに叩きつける、

そうすると「シャリシャリ」「シャシャシャ」「シュッシュ」と音が変わる。

また番手を変えて同じ事をやる。

それが終えたら、コンパウンドを流す為に再度洗浄し、シート面の最終チェック。

綺麗な幅で光っています。

あとは、新しいステムシールを打ち、バルブを挿入。

ステムシールは(外さなければ)再利用出来なくもないけど、消耗品だし摩耗したらオイル下がりの原因。

直すのにまたヘッド外す必要あるんで、ついでに交換が良いかと。

尚、「擦ったバルブを擦った場所に入れる事」「しっかりオイル塗る」です。

オイル塗らずに差したら新しいステムシールに傷が入ります。

面合わせしたバルブ以外だと当りが出ていないのでまた漏れます(笑)

まぁ、少し考えたら分かる事なんですけどね。

あとはスプリングを入れ、コンプレッサーで押しこんでコッターを入れる。

コッターはポロポロ外れるので、グリスを塗って接着します。

間違っても「バスコーク?」等と言ってはイケない。

めっちゃ怒られます。

これ以外にもアンチチャンバ外して洗浄とかしましたが、外した通りに組むだけなので割愛。

ではここから組み立てです。

  • ヘッドはオイルストーンで軽く擦り、フラットバーで平面確認。
  • バルブ周りはエンジンオイル塗布。おまじないです、密着が良くなる為の。
  • シリンダ内にエンジンオイル塗布(少量)
  • スタッドボルトを取り付け
  • ヘッドを載せる
  • ボルトを既定トルクで締める
  • ロッカーアームブロック用ボルトを取り付け
  • ロッド挿入
  • バルブステムキャップを載せる(グリスを付けておくと外れにくくて安心)
  • ロッカーアームブロックを載せボルトで締める
  • タペット調整
  • ボンネット閉じる
  • 補器類装着
こんな感じ。

先述のボルト緩み、恐らくトルクレンチが入れにくく手締めしたんじゃないかな?

テルクレンチは誤差が大きいので必ずトルクレンチを!

尚、デジタルトルクレンチアダプターは高さの関係で使えず、

会社からプレセット型のトルクレンチを借りた。

さて、再確認してエンジン始動。

エア抜きしたんで、クランキング数秒で初爆が聞こえる。

ドルンドルン!と息を吹き返す。

少し気になる点が有ったので、ボンネット開けて再調整。

もう一度エンジン始動、ああ「エエ音やなぁ」

整備した後の一番の御馳走はこの小気味よいエンジン音。

今までの癖でアクセル煽っていたので中立で掛ける。

エンジンは一撃で駆ける!

アイドリングが高い、負荷が無いって事

下げて貰う。

高回転から一気にニュートラルへ、止まらない。

整備は完了!

尚、今回使った工具一式

特殊工具

  • バルブコンプレッサー
  • タコ棒&コンパウンド
  • ロングパイプ(1m)*ヘッド等固いボルトを外す時に使用
  • オイルストーン(家で使わなくなった包丁用砥石でも可)
  • トルクレンチ
  • M17のロングソケット *ヘッドナット用
汎用工具(10~17に13は含まれます)

  • ソケットレンチ(10~17・27)
  • メガネレンチ(10~17)
  • スパナ(10~17)
  • マイナスドライバー(極短)

ケミカル

  • パーツクリーナー
  • エンジンオイル
  • キャブレタークリーナー
  • グリス *バスコークでの代用不可



2024年6月3日月曜日

症状判断とメンテナンス準備 その2

 とりあえず分解して組むまでに2日欲しいので作業は再来週

前日にやってくれると嬉しい作業を書いておく

1 燃料コックを閉じる

2 エンジンを始動し、燃料が尽きる迄動かす(アイドリングで可)

3 燃料が尽き停止したら、キングストンを閉じる

4 メインスイッチを切る

5 オルタネータ・燃料濾器・ミキシングエルボを外す

6 可能であれば噴射ノズル・燃料配管を外しておく

7 エンジン内部の水抜く(排水コックが動かないなら側面のジンクを開ける

8 分解時に邪魔になる補器(冷却水濾器・タコ用配管センサー)等を外しておく

9 エンジンベッドと壁面の隙間に何か落とすとアレなので、養生テープでも貼って塞ぐ


こんな感じ

症状判断とメンテナンス準備 その1

 どうにもこうにも始動が安定しないというので、色々とチェック

先ず、排気色が黒い

酸欠か燃料が多い

フィルターを外す→詰まってんじゃね?という事でフィルター抜いて始動

黒煙がなくなる、フィルター交換で解消

しかし、始動時に不安定

噴射ノズルチェック

2本とも適正圧で動作、パターンが少し狭くも見えるが概ね良好の範囲

燃料タレも無い

さて、これで再度組み上げてエンジンを始動

この時、片側デコンプする

前を1番、後を2番とする

先ずは2番をデコンプ、始動は可能 *デコンプ=ボンネット上のレバーを起こし圧縮を抜く事

次に1番をデコンプ、始動不可

どうも2番シリンダーに問題があるようだ

1番2番の噴射ノズルを入れ替える

症状は変わらない

という事で噴射ノズルには問題がない

2番シリンダの圧縮漏れか燃料ポンプ(ガバナ)の問題か?

症状として始動し、アクセルを煽って回転が安定すればその後は問題無いとの事

もう一度エンジンを掛け、一定の回転数まで上げて交互にデコンプ

2番を止めても1番は回り続ける、但し300回転ほど落ちる

その時に排気は白い煙が出る、恐らく生で出た2番の燃料が1番のガスで温められて

燃焼しているのだろう

逆に1番をデコンプすると、2番だけでは息を付き今にも止まりそう

やはり2番に問題がある

一応、2番デコンプでの白煙、2番デコンプでも回ろうとはしているので燃料は出ているので

解放してメンテする時にチェックだけする

シリンダからの抜けは1番2番ピストンを同じ高さにしてオイルを入れて暫く放置

下がったらリング摩耗

ヘッドはバルブを抜いてからの擦り合わせ、当りが弱くなっているのかもしれない

ピストンリング・ガバナは悪くても触れないので、先ずはバルブの閉まり不良の対策

これが原因ならとても嬉しい話である。

ガバナは燃料が出ているかどうかだけ判断する

これはガバナ上のジョイント外してセル回せば一目瞭然

吹きだせば出ているからセーフ、出てなきゃアウトみたいな


追記 正しくはミッション側が1番です

2024年6月2日日曜日

明石

 土日で久々の明石へ



友水は明日の帰りが悪いという事で、淡路島方面か?と思っていたら、長兄が明石向け

これは同伴すべし!と自艇で付いて行くことに

じっと我慢のセイリング

何せ明石海峡方面から吹いているんで・・・

魔上りをかわせば、包囲はビシッと神戸空港・・・

しゃーない

明石に向かえば明石風

洲本を目指せば洲本風

加太に舵切れば加太風

毎度毎度です(笑)

まぁ、それでも転流までの時間をセーリングで楽しめば、あとは連潮で楽々

着いた所で風呂飯酒なわけですからね

で、着いたので有言実行、東湯→蜂の巣→新店→前から行きたかった中華

船に戻ったのは19時

メッセージ最後に書いたのが19時8分、その後の記憶がないのでそこから寝たようだ

起床は3時


明石の街は3時ごろまで飲食店が開いているが、過ぎると一気にひっそり

すき家で朝食の後、船に戻る頃には今度は釣り人が沢山

なかなか眠らない街ですね!

帰路は風なし、潮だけ連れてさっと一直線で7時ごろ出て10時過ぎに帰港

楽しい連休でした