2022年9月12日月曜日

サーモ付近の手入れ


サーモスタットの蓋外してもサーモが取れません(これは取った後)


裏から叩いて取れました

前回整備したエンジンの続き。

サーモブラケットの中の錆が酷かったので、分解清掃。

ブラシでこすったらポロポロを内壁が剥がれる。

一部肉薄になっているところも有ったので、金属パテで手直しして再装着。

サーモスイッチも新品交換し、噴射圧も確認。

一通り全部やる事はやった。

アイドリングでは白煙出ないけど、ニュートラル2000RPM付近から少し出る。

青白い…オーバークールぽいなぁ。

恐らく、ピストンリングのクリアランスが少し大きくなっているんだろう。

負荷を掛けた運転でエンジンがしっかり熱を持てば多少は軽減されるとは思います。

腰下までやるとなるとエンジン降ろさないと出来ないので、これは追々調子見て。

ケミカルで軽減出来たらそれで良しですし。

あと、オイルが若干多め。

この辺りも清掃兼ねた何度かのオイル交換で落ち着くかも?

油膜は出ないので、ほんと様子見です。





 

2022年9月5日月曜日

2GM(20)の穴開きの考察と対応

 前に書いたんだけど、ミキシングエルボの腐食で海水が飛ぶとヘッドに穴が開く。


プッシュロッドと排気経路、ヘッド取り付けボルト穴と排気経路

これが良く聞く2GMの「持病」

間接冷却では起きないと聞いて、ピンっときた。

間接の時は排気のところに熱交換器が居てその後ろにミキシングエルボだから吸いこまない。

というのが一応の仮説。

あと塩詰まり。

ヘッド・シリンダーにはいくつもの穴があいているけど、ガスケットでふさがっていて

実際に使う穴は2つ。



赤丸の部分が水が上がるルート。

オルタネータ下から水が入り、シリンダブロックを冷やす。

次に反対から水がヘッドに上がり、ヘッドからサーモ部分を経由して排水される。

なのでその他の穴は塞がれる。

なんであいてるの?

昔、yachtBBSで「加工用の穴」と聞いた事がありますわ。

なのでどんつきの穴は詰まり易い。


さて、そんなこんなで海水で冷却するエンジンなので腐食は仕方が無い。

ヤンマー部品が全国どこでも手に入る日本なら「ヘッド一式」でポン付け交換ですが・・・

加工もありです。


フライスで段付加工します。

ボコっとプッシュロッドとの肉が削れていますね。


真鍮で段付スリーブを作って挿入。


ボルト穴も拡張してパイプ挿入。(youtubeより)

こういうリペアも可能なので、仕事関係のフライス持ってる所でやってみようと思ったけど

「外した古いヘッド返却してください」という事なので、残念!

プッシュロッドの穴が思ったよりもクリアランスがあるので、もう少し狭くしてくれたら

穴開き現象減るかもなのだけど、ミキシングの点検が一番の予防策でしょうね。












2022年9月4日日曜日

2GMヘッド交換

 次兄のエンジンの白煙がオイル焼けと分かり、船屋と交渉の末に部品を貰った。

作業を頼めば、また数か月の可能性があるので、ここはDIYでやろう!ということに。

次兄の家にヘッドが届いたそうなのでお迎えに。

重いの持って電車は酷であろう・・・


0840作業開始

1500には作業終了して飲みに行きたい。

まずは補器類を外して裸にする。


オルタネータ・燃料フィルタ・噴射ノズル・配管・ミキシングエルボを外す。


このミキシングエルボはまずくね?

内管に穴が開き、エンジン側に逆流や飛沫が飛んで錆が出来て腐食する。

前置きのエンジンなので作業はまぁまぁ楽。

光の加減で頭がアッシュカラーですが、黒髪ですw



外したヘッドはやっぱり海水が吸い込まれている。

停止時の反動で吸ってるんやろうね。


バルブのプッシュロッドから覗けば大きな穴。

1時間で100㏄以上減るのも納得。

とりあえず外せたので、新ヘッドを入れる準備。

次兄に古いガスケットの剥離を頼み、父上と二人でチャンバーの取り出し。

ピストン側から叩けば簡単に外れる。

ピストンヘッドはカーボンやデポジットは多くなかったので掃除だけ。


チャンバーの下に銅パッキンが入っていなかったので、位置関係のチェック。

やっぱり図面通り入れるべきと判断。


冷却回路の塩詰まりも綺麗にしてサイドのジンクを外して経路内を真水で洗浄しヘッド設置。

ガスケットとヘッドは次兄に載せてもらう。

「ナイフの入刀です、温かい拍手で~」と新婚さんよろしく的な(笑)



新しいミキシングエルボってこんなんだよ!?

数年に1回はチェックしましょうね。


補器繋げている最中、暑くて一休み。タペットの1次調整まで完了。

ボンネット・オルタ・エアフィルターつけて燃料のエア抜きして・・・

何個か部品交換(水温SWとフランジ)が必要な事が判明したけど、試運転は可能。

時間は14時半。

まぁ、脳内工程表はピッタリだ。

駆けてよ~


快調に回っているし、白煙も海面油膜も消えた。

正しく言えば、エンジン組むときにシリンダー内面に少しオイルを塗ったので最初は出た。

5分も回せば綺麗に消えた。

海面油膜も基本的に無しだけど、吹くだけ吹いたオイルがウォーターロックやホース内に

残っているので点々と飛ぶけど、回せば回すほどそれも消えていく。

あとは・・・

「兄貴!オイル交換してや~」で一服&炭酸水一本一気飲み。

水回路の清掃をしたときに清掃した水が混じった可能性と、オイル内のゴミの除去が目的。

こうして懸案事項は消え去った。

しっかし、ヘッドの穴あきは3か所。

満貫やなぁ・・・

これはメンテ済というのはちょっとね。

まぁ、それは僕には関係ないので当事者のお話。

10年寿命が延びたでこのエンジン!

10年後・・・僕が船降りてるから知らんけどなぁ(笑)

定年後のヨットは地中海でチャーターヨットにしようと思ってるんで、自前の船はあと10年ちょっと。

海での作業はここまで。


帰宅して繁華街に行き、父上・次兄・僕の3人で超高級焼肉店へ。

昼飯食べてないので空腹です。

お酒飲んだら倒れるかも?

ビールと一緒に白ご飯大盛を2杯頼んで完食&痛飲。

父上に体育会系か!と言われた(笑)

ヨット系でございます!

おわり。