先日、長兄から無線機の調子が悪いと連絡を受ける。
師匠からもオイルフィルターが欲しいとの事。
港に入りすぐ長兄も登場、作業に取り掛かると師匠の声。
オイルフィルターを渡す。
さて、先ずは無線機の方。
先日、長兄が確認したところ配線が一本切れていたが、直しても不具合のままと。
とりあえず全部見ます。
基板上に焼けや断線は無い。
一応、ハンダクラック(見た目は問題ないが電気的につながっていない状態)を払拭するために
基板を外してすべてのランドを一つづつハンダゴテで再加熱。
具合の悪かった送信部配線も新設。
どうだろうか?
ATUのチューニングが出来ない。
型の古いATUなのでコントローラ付き。
もしかしてコントローラか?
開けて点検。
見た目は問題ない。
無線側出力をチューニング用電力まで落とすための可変抵抗をテスターで測る。
抵抗値は問題ない、きちんと可変する。
でもたまにチューンの最中にチャタリング起こすし、メーターが振れなかったりする。
TXスイッチも怪しいけど、触らない限り問題ない。
あとは・・・
引き出すと問題なく動き、戻すとおかしくなる。
あれ?もしかしてコネクタじゃね?
DIN6Pコネクタが怪しい。
抜き差ししたら正常に戻った。
というか、押しこまれて少し曲がってる。
この辺が問題だろう。
新しいコネクタ配線を作れば解消しそう。
とりあえずこれで電波が出る。
時間は午後1時前、オケラネットに出る。
サポートのオーストラリアの局が呼んでいる。
チェックインは・・・出来ました。
きちんと飛んでいます。
よかった!
あとバックアップの調整。
7/21/28/50のマルチバンドモービルアンテナも設置していますが、SWRが高い。
調整用エレメントをカットし、再調整。
オケラネットは周波数が高いので、通常の国内QSOとは200khz以上離れている。
短縮率の高いアンテナでは美味しいところが狭いので、上げていく。
調整完了。
7.120±50
21.400±50
28.500±100
こんな感じで収まる。
アンテナ作業終了したら、親方が電動ウインチハンドルを見てほしいと。
パワーが無いようです。
で、開ける。
トルクが掛かると止まってしまうらしい。
バッテリーの劣化だろうか?
開けて電圧を測ると24V、制御用の12Vを電池パックの途中から取出している。
これはちょっと大変だ。
電池の代わりに24vと12vを外部から供給すれば良いのですが2種用意は大変。
ある程度電流量のある24vのアップバータもそれなりのお値段。
1枚の基板で電池の充電、モータの加熱監視、電池の監視をしているので大掛かりすぎます。
メーカーは内部構造が変わったので修理を受け付けないそうな。
充電トルクドライバーにこの電動ハンドルのソケットが取り付ければ良いのですが、
専用品で10ミリ角にしてある。
差し込み角は普通9.5なのでガバガバ?かも。
溶接で盛って削ればぴったりになるとは思うけど。。。
新品買うよりそっちの方が安いとは思うけど、トルクが足りるかどうか、トルク制御できるかどうかが心配。
で、そっと蓋を閉じて返却。
なんでもは出来ません、出来る事だけ。
無理はしませんし、知らない事まではしません。
で、気が付いたらもう夕方だよ!
帰宅して子供たちと晩御飯食べて1日終了!
良き日々でした。
3 件のコメント:
助かりました。
原因が解明するまで,徹底的に一つひとつ調べていかれるのを見て,かくあるべきだと感心しておりました。
解決してよかったです。
6Pケーブルの接続をまた教えて下さい。
ありがとうございました。
拙ブログにリンク貼ります。
経年劣化も考えましたが、まだ日本製が「堅牢」を売りにしている時代の製品ですから、おいそれとは壊れないだろう、考えられるのはケミカルコンデンサが飛んでるか断線か程度でしたが、ハイバンドのチューン中に謎の違和感。
現場では説明しませんでしたが、SSB(USB/LSB)では搬送波(キャリア)が出ないのですが、チューニングには必要なのでATU側から出してと指令を伝えるのがDIN6P&ステレオジャックです。
EXT ALCかTX REQのどっちか忘れましたが、信号が入ると無線機側がモードに関係なく搬送波をだすそうです(ヤエスにて確認)
ということでこれらの信号線(GND含む)が断線しかけ?って思った次第です。
で、動かすと直るみたいな(笑)
少々邪魔ですが、後ろのクリアランスも少し見直してください。
ケーブルや同軸に大きな曲げが出来ないように。
大きな→急な
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