2019年12月16日月曜日

追加作業(volvopenta 2002)

前回の噴射ノズル修理は殊の外良かったようで、一泊でクルージングに行かれても問題なかったようで。

僕も家の大掃除を先週に殆どやって今週は港でノンビリ・・・

50ftクラスのオーナーさんから白煙について相談されていたので、ちょっと高級マリーナに顔を出す。

いやはや、緊張するわぁ。

浮き桟橋に電子ロック付の扉、何度来ても感動。

周りの船はボートですら見上げる高さ。

で、4JHのターボ付きですが、まずはタービン清掃したらどうでしょうか?という話から、

ブロアクリーンをする事に。

洗浄剤と水を用意しエアクリの穴からチョイと入れてみる。

若干薄くなったかな?

何度かキチンとやっている内に綺麗になるといいなぁ。

ケミカル使う作業は一発解消って少ないので日にち薬だと思ってる。

とりあえず今後様子見で、暫くして変化が無いようならノズルやステムシール考えましょうって話に。

で、自分の港に戻り船の片付け。

ってそう沢山する事は無いけど、トイレ掃除とシンク掃除。

そうこうすると長兄兄者がクルージングから帰ってきた。

エンジンは始動性も良く問題なかったそうな。

ところで前回のモレの件の銅ワッシャ入れて無い方も今日入れる?で作業開始。

30分ほどで完了したが・・・

燃料リターン配管の先端で少し燃料が漏れる。

銅パッキンの代わりにゴムパッキンが入ってるんだけどどうも硬化して効果なし。

あと、ネジも緩い。

全バラシして確認したら、リターンが燃料フィルターに戻るんだけど、そのネジが潰れている。

タップ立ててもダメぽい。

ならヘリサート作業か?

と思ったが、今日中に済ませたい。

燃料フィルターにねじ込みブッシングで段付きにしてある部分を外しSUSのM6ボルトを裏から刺す。

ネジを回せばネジ山は殆ど修復される。

但し、先の部分が掛からないのでネジはやはり甘い。

長いバンジョーボルトに替えれば良いのだけど・・・

バンジョーボルト

どこでも売ってるものじゃない。

ならば・・・造る!

その場で作業開始。

元のバンジョーボルトより長いボルトを用意し、ヤスリでネジ部を落す。

「○」を「D」みたいな形にする訳。

そうするとその隙間から燃料は戻る。

ネジに穴あけるのは流石に大変だし(笑)

バンジョーアダプタの中央から下までヤスリで落し、ナットでネジ山修正。

バンジョーアダプタ


これで完了。

シールテープ巻かないとネジなんて密が無い所にヤスリで1面落せば・・・すかすかです。

少し長くなったので、キチンとネジも閉まり燃料漏れも止まった。

これで安心して乗れます。

去年の12月から始まった兄者の船の整備もこれでひと段落となりました。

2019年12月4日水曜日

今年の応援作業一覧と来年の抱負

B艇

・エンジンマウント交換

・ウォーターポンプ修理

・噴射ノズル整備

・アクセルレバー改造修理

・電装系チェック

・タペット調整


L艇

・オートパイロット修理


C艇

・オートパイロット修理x2


F艇

・オーバーヒート修理・冷却回路洗浄


Y艇

・ロングワイヤーアンテナ設置

・ATU修理

・舵取り付け

・噴射ノズル整備


H艇

・スタンチューブ調整


結構やった。

多分忘れている細かな作業もあるんだろうけど。

来年から兄者が作業の受付窓口になるそうだ(笑)


ショートのクルージングは行ったが、ロングは悪天候に見舞われて最低最悪の大型連休。

来年はもっと沢山船を走らせたい。

とはいえ、暖かくなるまでにヘッド解放したいんだけど・・・

何だかそのままで良い気がしているので、先延ばしにしようかなと思ってる。

少し早いですが、皆様良い年をお迎え下さい。


2019年12月2日月曜日

ディーゼルエンジンの白煙対策のまとめ(備忘録)

おさらいの為に文章化。

ガソリンエンジンは空気と気化したガソリンを混ぜて圧縮し、上死点で「点火」して燃焼。

その力でピストンを押し下げてクランクを介して回転力に変換。

ディーゼルエンジンは空気を圧縮し高温になったところで軽油を噴射し燃焼。

その力で(同上)

ガソリンエンジンは点火タイミング、ディーゼルエンジンは噴射タイミングが大切。


ディーゼルは先に書いたように空気を圧縮して高温にする。

そこに燃料を噴射するのだけど、燃料の流れは

噴射ポンプ

配管

噴射ノズル

シリンダ

となる。

Q:噴射ノズルの圧がずれると何故白煙になるのか?

A:ヤンマーGM系の場合、噴射ポンプで圧縮された燃料が上死点で170kgf(16.6MPa)掛かる様に設計されている。

上死点付近でノズルから噴霧されると一番良いタイミングで燃焼するのだが、ノズル噴射圧が落ちると、

空気が圧縮中にノズルから噴霧され燃料が圧縮中に燃えて白煙となる。

なので、規定通りの圧にすることで正しく燃焼し綺麗な排気となる。


ノズルタイミングのズレによる白煙は

・薄青白い

・灯油ストーブ消した時の様な臭い

オイル下がり/オイル上がりによる白煙は明らかに白く、太陽光による影がオレンジ色が掛かったように見える。

あと、オイル消費量が断然多くなる。

白煙対策の順として

1 オーバーヒートの症状はないか?

2 燃料に水分は含まれていないか?(冬場に増える、出たものが直ぐに消えあまり拡散しない)

3 燃料噴射ノズルの噴射圧の低下は無いか?

4 燃料噴射ポンプのタイミングのズレはないか?

5 オイル上がり/オイル下がり

恐らくこんな感じ。

リングへたったんやろか?って船がノズル圧調整で白煙が収まってしまうと、

オイル上がり/オイル下がりをいきなり疑うのは愚作であるなと感じた。


ええ、ピストンリングとかオイルパンパッキン買っちゃいましたよ・・・

どうすんのこれ?

お守りかな。。。

2019年12月1日日曜日

2機ほど整備した(噴射ノズル)

先日から気になっていた長兄の2GMの白煙、整備してスッキリしましょう!

薄い白煙は僕と同じ症状。

尚且つ、オイル交換もマメにされているので恐らく噴射ポンプでしょうから直ぐできますよ?と。

昨日は大阪マラソンだったので、電車移動する。

いつもより遅く入ると兄達は既に船に。

「噴射ノズル調整すんで~」

工具とテスター持ちこむ。

外すのは

・配管

・エアクリーナー

・ノズル

これだけ

配管の押さえ

噴射ポンプ上の配管


エアクリーナと配管外す

ノズル抜きました

薄いサビとカーボン

ノズルテスターにセット

軽くサビを落してから塗装

測定結果は2本とも13MPaぐらいで噴射していた、16.6MPa(170kg)にしたいので、シムは0.3を足す。

シムは先日買っておいた。

セットで売っていたので調整は楽。

奥側インジェクターの止めネジが一つ緩かった。

取り付けはトルクレンチを使って締める。

さぁ、試運転。

「どないですか?」

「出てないぞ!」

「回転上げます、どないですか?」

「でぇへんがな!スッキリや!」

いつも万全の状態にしておけば悪くなった時に早目に気がつく。

放置しておくと「こんなもんやろ」で具合の悪い事の兆候を見逃してしまう。



さて、2時間ほどで終わってしまったので・・・

「兄者のエンジンもやろか~」

volvo2002です。

整備性抜群の4面解放。

前置きの利点ですね。

機械的にもシンプル。


これも作業は同じ。

但し、ノズルが固着して抜けなかった。

CRC入れて暫く様子見。

回転させながら小一時間、やっとこ抜けた。

残念ながらこの時点で燃料まみれなので写真が有りません。

ノズル先端はカーボンが溜まり過ぎていた。

カーボンフラワーまではいかないけど。

ヤマハのキャブクリーナー(泡)で洗浄。

一気に溶けます。

そしてテスターに乗せる。

1本は規定圧だが、パターンが悪し。

もう一本は少し圧が低いがパターン良し。

調整しようとノズルをバラそうとしたが・・・固着で動かない。

下手にボディ痛めてもいけないのでこのまま洗浄だけで組立しましょう!と。

で、組んでみたら・・・

ノズルからガス漏れ。

完全に圧縮漏れの状態。

締めてもどうもおかしい。

スタッドボルトが甘い。

M8のボルトの交換しよう!

で、締めるも少し漏れてる。

パッキンがアカンな。

かといってパッキンは無い。

無ければ造れば良いじゃない。

ヤンマーの銅パッキンをボルトに入れてナットで挟む、それを電動ドリルに咥え回転しながらヤスリで削る。

簡易旋盤です。

22ミリにしたら丁度のサイズ。

それを入れて締めたら圧縮漏れは直った。

というか、今まで30秒ぐらいクランキングさせていたエンジンがものの数秒で始動。

スパッと一発です。

兄者喜んでました。

顔には出しませんが・・・・

ゴチになりました!

めっちゃ飲みましたわ(笑)

ただ、今後の事を考えるとどこかでインジェクターチップを交換したい。

固着もあるのでホルダーも必要。

恐らく炙らないと緩みそうにない。

そうなると・・・本職にお任せの方が良いかも?

とまぁ、色々相談していたらかなり深酒に。

volvoは色々高過ぎですわ、ホンマに。

さて。。。

これで今年のヨット生活は終了。

来週から家の大掃除しないと。

年末だけ「お父さん」です(笑)